- 40分ほど下り電車で移動。車内ではブリタニア語の修行。
- 駅から徒歩20分で到着するいつものポイントだ。撮影では狩りバチが、採集ではヒメマイマイカブリが狙える。発見してから5年目だ。
- わざとらしい前フリをしたが、結論から言う。ポイントは壊滅していた。
- 完膚なきまでに破壊されてしまった。行政による「自然管理」である。
- 世の多くの昆虫採集愛好家、すなわち虫屋が酔っ払って必ずわめくフレーズにこんなのがある。「昆虫採集で虫は減らない。環境破壊で虫はいなくなる!!」
- これは概ね正しい。虫が生息する環境を完全破壊しておいてから「昆虫採集禁止」の立て札をドヤ顔で立てる行政は、中国・北朝鮮レベルのギャグをやっている。
- ポイントといっても普通種のみが見られるもので、大したものじゃない。それでも大型の肉食甲虫が確実に生息するこのポイントは新宿から60分で来られる場所。それなりに貴重だ。
- これで、またわたしはポイントを求めて彷徨わなくてはならない。行き着く先は何処だろう。
- 世の多くの人は、昆虫採集愛好家が何十匹も虫を捕らえる姿を見て、眉をひそめ怒り、正義の鉄槌を下そうとする。だが、待って欲しい(アサーヒ)。冗談じゃなく、虫屋1人が捕らえる昆虫の数は、小鳥一匹に及ばない。いっくらヒトが血走って虫捕りしようが、生息数を減らすには相当の努力(!)が必要だ。
- もちろん希少種や離島のポイントといった限られた場所に昆虫採集愛好家が殺到すると、生息数は激減する。この時こそ、行政は「昆虫採集禁止」の立て札をドヤ顔で立てて、ケシカラン虫屋どもを吊すべきだろう。
- だが、その前にだ。「環境破壊禁止」の立て札を立てないのはなぜなんだぜ??
- 夏までには「美しく綺麗な自然」が完成され、藪蚊に刺されること無く散歩ができる「素晴らしい環境」となるでしょう。婆娑羅。オサラバだけが人生だ。
- 撤退。サヨナーラ。もう来ることはないでしょう。
- 乗換駅にて、久しぶりに中毒性のあるギトギトラーメンをば。このラーメン屋も破壊されたポイントの途中にあるからこそ通ったのだ。もう来ることはないでしょう。
- 1600、帰還。どっと疲れてシュラフに潜り込んだ。
- 再起動は1900。銭湯へ向かう。
- 銭湯まで観光客が出現していた。「レトロ銭湯」ですね、はいはい。脱衣所ではスワローズ VS. ジャイアンツ。御主人が着ているユニホームはTATEYAMAだった。