• 電車で移動。バイク寒いじゃないですかw
  • 地元から1時間ほどで、無人駅が出現する彩の国でございます。


2両編成のジーゼルカーがやって参りますよぉ、奥さん。

  • 無人駅から徒歩で10分ほどで、採集報告がある川へ。周囲の林へ進撃。


川はゴミひとつ落ちておらず、きれい。きれいすぎるともね。

  • 例によって例の如く、愛用の手鍬で当たっていくが。いない。ムシがいない。ハサミムシやダンゴムシさえいないという(汗。
  • どうにもイヤンな予感がしてきた。川沿いに動いてもダメな気がする。
  • ならば、とばかりに周囲に多数存在する低山へ分け入ったのだった。


雰囲気はいいんだがなぁw 人は全く現れませんでした。

  • 山頂を目指しつつ、手鍬を振るう。が。いない。ムシそのものがいない。たまーにコクワガタがポロッと出る程度。
  • ああ、これは。これはダメだな。解るよ。どんなに山奥に分け入っても、ムシが居ない所を探していては、採れない。ポイントを外しているのだ。ここには、ムシがいない。


だいぶ高度を稼いできた。この後、山頂に到達してしまい、下山。実に爽やかな登山、もといピクニックである。こりゃダメだ。

  • ボーズ、という言葉がアタマに浮かび始めた。まだまだだ。オサムシとは言わないから、ちっちゃいゴミムシでもいい。再び、川沿いに入った。
  • セオリー通りに、それなりの太めの湿ったフレークが詰まった朽木にアタックするが、まーったくムシがいない。殺虫剤でも撒いたのかいっと突っ込みたくなる。
  • 正午ちょうどごろ。撤退を決断。居ないところを、いくら粘っても時間の無駄だ。今回の狩りは、ボーズ(坊主)でした。ここのフィールドを選択した次点で、負けは決まっていたのだった。
  • 無人駅に向かって歩く。しばらくすると、靴に葉っぱがついているのに気がつく。落とそうと、足を振るっても落ちない。あらまぁ。
  • ・・・。クサイ。臭い。匂う。
  • うははははははは、ヒトだがケモノだか知らんがご立派なラッキィを踏んでるじゃねーかwwwwwwww
  • orz
  • とととと、とりあえず、すすすす砂かな。砂で落とすべく、河原に入った。あらかたは、擦りつけで落とすことができた。
  • しかしだ。履いている靴はトレッキングシューズだ。普通の靴よりも圧倒的なグリップ力を発生するために、靴の裏には多数の深い溝が刻まれている。この溝にラッキィががっつりと食い込んでいるではないかかかかかぁーっ!!
  • これで電車なんざに乗ったら、スメイルが大変なことになるだろう。
  • 参った。べそっと河原にへたり込んだ。涙目になりながら、細い枝でラッキィをほじくり始めた。
  • ああ。ヲレは何やってるのだろう。3連休の中日にぼっちで早起きして、ぼっちでいいトシこいて虫捕りに出かけた挙句にムシは採れず。最後はラッキィに見舞われて、見知らぬ河原にへたり込んでラッキィをほじっているのだだだだだだだっ。ぼっちでだ!! 河原だよ!! 関東のからっ風が吹いててさ、あれ、なんか目から熱い液体が・・・。
  • 苦戦しております。自然界に、ある程度の強度を持った靴の溝に入り込むような枝なんて落ちていないのだ。中途半端な細さの枝でほじくると結果的に、溝にラッキィを塗りこんでいるのと同じになると気がつくのに、多少時間がかかったのは、わたしが冷静さを失っていたからだ。
  • 落ち着け。何か手はないか。何かあるはずだ。救助を呼ぶとか?
  • 思い出した。わたし、ザックの中に爪楊枝を常備していたんだった。歯にモノが挟まるのが異様に嫌いなので、爪楊枝を忍ばせているのだ。使うのは1年に1度ぐらいだけど。ある筈だ。
  • 果たして爪楊枝は出てきた。3本も。うぉぉぉぉしゃっー、勝ったぁ(?)!!
  • 爪楊枝すげぇ。凄いぞ。これが文明だ。もりもりとラッキィは掻き出されていくではないか。
  • かくして、トレッキングシューズは完全復活。仕上げに川の水で十分に洗浄することも忘れない。意気揚々と、無人駅まで戻った。
  • 次の電車は40分後だってさw