• 涼しい。天守閣で窓を開け放っていると、川面からの風でカーテンがばさばさと舞う。こんな時は、ギリッと冷やした安白ワインでもいきたいが、さすがに自重。水飲んで寝る。
  • 未明。と言っても6時頃だろう。友永大尉が起床されるお時間だ。大尉は朝のワイドショーをザッピングされながら、何やら作業をするのが習慣だ。今朝は、各ワイドショーで、THE ALFEE (アルフィー)が結成何周年だかなんだかで、そのライブ映像をしきりに流している。
  • わたしは、かのグループに何の思い入れもないが、ヒット曲のサビを口ずさむことぐらいはできる。そして、アルフィーと言えば、まあ大抵は星空のディスタンスとメリーアンを流すものと相場が決まっておる。
  • それが、うるさい事この上ない。寝ぼけながら無意識に、ほっしっぞらっのしたぁのディースタァーンースーーーと呟いていたほどだ。ふと、目を開けると友永大尉が、エアギターで星空のディスタンスに合わせて、狂ったように身体を痙攣させながらぐるぐる回転させていた。まるで、エボラ出血熱末期の患者を彷彿させる迫力だ。曲がメリーアンに切り替わると、節に合わせて拳を天空に向かって激しく突き上げ始めた。まるで、カクメイを叫ぶISIS戦士のようだ。
  • THE ALFEE (アルフィー)の熱心なファンを「アル中」と呼ぶそうだ。なるほどな。大尉にお仕えしてそれなりの年数が経過しているのだが、アル中とは知らなんだ。見てはいけないものだったか。まま。わたしとて、いい歳こいて水樹奈々さまで暴れる馬鹿だから何も言えないけどな。
  • ひとまず。