• 実家宙域へ。途中下車してコンタクト用品と使い捨てカイロを補給した。
  • 実家へ。ここで気がついた。足元がスニーカーだ。これから喪服を着るのにwwwwww orz
  • 親父どのの革靴を強奪して対処。
  • 式場へ。わたしの役目は遊撃手。ようするに小間使いだ。わたしよりも圧倒的に実務能力がある実妹(じつまい)ちゃんが、会計と受付。
  • 儀式の開始。まずは湯灌の儀。納棺師、最大の魅場である。
  • 納棺師はわたし好みのきりっとした美女だった。助手がいろいろと細かいミスをやらかすので、そのたびに小声で修正指示を飛ばしていた。
  • 手順は、シャンプー→顔剃り→死に化粧。その後、我々の手で死水(綿棒で口を湿らせる)。
  • 次に納棺。見ているだけ。
  • このあたりから親戚縁者が続々と到着し始めた。何度か書いたがbaja家は全員が薩摩の国出身。恐ろしいことにその全員が香典と共に焼酎の一升瓶を手にしている。
  • 大げさでなく、一升瓶を運んで整理するのに腕が重い。さらに、予想以上に弔問客が増えてきてしまった。実妹(じつまい)ちゃんは大忙しで機嫌も大変によろしくない。ほぅら見たことか!俺の妹がこんなに可愛いわけがない!
  • 1600過ぎ、仲の良い従姉妹がやって来た。理工系のエンジニアなので話が合うのだ。
  • お通夜が始まった。baja家は浄土真宗東、なのだそうだ。作法は以下。
    • 線香は刺して立てずに、横に置く。収まらない場合は2つに折る。
    • 焼香は摘んでから額に持っていかない事。つまんで移すだけ。回数は2回(西は1回)。
    • 鐘は左サイドを2回叩く。
  • 読経が始まっても次々に弔問客がやってくる。こうならないように「家族葬なので弔問は固くお断りします」と回覧板を回したのにもかかわらず、近所の住民が弔問に来てしまった。当然、香典を持ってくる。持ってきたからには香典を返さなくてはならないのだ。実妹(じつまい)ちゃんがフル回転しているが、彼女の腕をもってしてもきつくなってきたらしい。
  • ようやく通夜式を切り抜けられるかなーと思ってたら医療関係者がどどどどと現れた。はっきり言います。迷惑です。固くお断りしていたでしょ。なんで来るの? お前ら自身が気持ち悪いとか不義理に当たると思って来てるんでしょうが。
  • ようやく通夜ぶるまいに流れた。祖母の遺品がいろいろと並べられて、話がはずむ。
  • 産婦人科の業務日誌が出てきて、祖母の超人的な働きっぷりが生々しく記録されていた。一晩に20人以上を誕生させた日がザラで、時には4人同時分娩という漫画的活躍を見せていた。3日ぶりに1時間の仮眠をとったなどという描写も随所にある。
  • ところでだ。baja家は全員が薩摩の国出身と書くのは2回目だな。わたし自身は生まれも育ちも彩の国だが、血は薩摩100%。薩摩語もリスニングは完璧、スピーキングも片言ならなんとか。言葉はいい。モンダイは通夜ぶるまいの酒量であった・・・。
  • 酒量。リアルでbajaと会った事がある毒者さまは驚くだろうが。baja自身の酒量なんて、薩摩の現役親戚縁者に比べれば赤子のようなものなのだ。想像してみたまえ(ヴィクトリカでお願いします)、bajaよりも5倍以上に酒を呑むうわばみどもが焼酎の一升瓶で完全包囲してくるのだぜ?