- 腹を満たしても眠くならない。ここは撮影に出るしかないだろう。この炎天下になw
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- 季節の移ろいというより、虫たちの移ろいはほんとうに早い。あっという間にいなくなるし、あれっという間に新参者が姿を表す。炎天下とか雷雨くるんじゃねとかホザイている暇はないのだよ。
- ポイントに到着し、哨戒を開始。最低限の採集用具は装備しているが、撮影者(シューター)として挑む。
- まずは肩慣らしで、目についたものを。
ベニシジミさんにはいつも救われる。個体数多くて警戒心薄い。サービス精神満点の役者さんだ。
アブ類の複眼はきっちりとフォーカスが合うと、このような恐ろしい姿を見せつけてくる。吸い込まれるようだ。見ようによっては芸術的と感じる人もいるかもしれない。これだけ大きなセンサを装備しているが、ハチ類に比しヒトへの反応は有意に低い。
- 重低音が鳴り響き、本能的にオオスズメバチを警戒する。重低音は一度は離れたものの、またこちらに近づいてくる。スズメバチよりもさらにトルクフルな低音。重モビルスーツの登場だ。嬉しくなって、レンズを振り回す。
振り向きざまに連射したら、辛うじて飛翔を止められた一枚。春と違ってなかなかホバリングしてくれない。
一度食事を始めると、まったくニンゲンを恐れない。大柄な体躯と重低音の羽ばたき、それに「クマンバチ」の誤解から恐れられているが、(捕まえて握ろうとでもしない限り)刺されることは絶対にない。気は優しくて力持ちの典型だ。
- ポイントは手付かずの川べりなのだが、近くの住人が(無許可で)、菜園を作っている。草むらの中に観賞用の花が所々出現するヘンテコな風景だが、虫たちをよく集めてくれる。
恐ろしく落ち着きが無い小型のハチ←名前わかんないんですね、知識ないんですね。カメラを構えてファインダを覗くともういない。ちょこまかと動き回るのをトレースしていき、フォーカスが合う範囲に入ったら連射する。
- 歩を進めていくと、聞き覚えのない羽音をキャッチした。高音と低音が交じり合った音。クマバチよりも大きい羽音に警戒する。シルエットがチラッと見えた。アシナガバチのように後ろ足をダランとさせて飛んでいるが、体長がアシナガバチにしてはがあまりにも大きい。シルエットは下草にダイブを繰り返しており、ほとんど止まってくれない。一瞬だけ動きを止めてくれたので、迷わず斉射した。
おお、これはベッコウバチじゃないか!? 蜘蛛を駆る超本格派のハンター(狩蜂)だ。これはカッケーな。いつかは飛翔を止めてみたい。
- 御神木では、65mm級の王者とクロカナブンが酒盛りをしていた。クロカナブンが出てきているとなれば、もう夏も終わり。そう、立秋だ。ノコギリクワガタのオスはほぼ見られなくなり、カブトも10日するとグッと数が減じるだろう。
- クロカナブンX2をお持ち帰り。あとX4ばかりいたのだが、高所にいて枝で落とそうとしたら華麗に飛んでいかれました。
- 王者さんに本日のインタビューと撮影を申し込む。
副砲でストロボなしの撮影。このぐらいの暗さが実際に感じられるのとほぼ同じ。昼間でこれだけ暗いのは、かなり特殊な環境だと思う。
ニンゲンなんか怖がるワケもない。そんなだからガキどもにも捕まってしまうのだ。
ワザと露出不足にしてシルエットを強調し、ゲージュツ的な写真を撮ったのではない。カメラを近づけると「しゅっしゅっ」と威嚇音を発して、バトルを挑んできたのだ。「かんかんかん」とTAMRONのマクロを角で突っつかれる。引いてもまた接近してくる。これではどうしようもないw
- 仕方ないので、むんずと掴んで移動してもらった。
6月下旬の全盛期の歩行速度に比し、明らかに遅い。寿命が近いのだ。あと7日もすれば、更に弱ってスズメバチ(こちらは秋になると戦闘力が増す)に不覚をとることも出てくる。
- クヌギ群から出ると、空は真っ暗。ここまでか。撤退しつつ、撮影。踵を返す。
カマキリが肉眼で見つけられる大きさまで育っていた。やはり秋は近い。こいつに羽が生えると晩秋だ。
- しばらくすると、狩蜂がイモムシを狩っている現場に遭遇した。ぞっくりとした興奮が押し寄せてくる。落ち着いてシャッタを切らなければw
こちらはちゃんと目にピンが合った。お得意の局所麻酔を節々に打ち込んでいる。
- さらに2種ほどの狩蜂を見かけるも、ほとんどフォーカスが合わない。やはりハンターの動きはレベルが違う。ミツバチとは桁違い。
- バイクの置き場まで戻ってきたあたりで、ちょうどいい時間になった。〆に何気なく蜘蛛を撮ったらおっそろしい絵が出来上がったwwwwww
- ポイントより離脱。稲光をハッキリと捉えた。
- 帰還し、配られているタオルと鉢巻を装備して、ボン・ダンス会場へと向かう。もはや遠雷ではなく、雷さまいらっしゃいませだ。ゲリラ雷雨により会場が滅茶苦茶になって老人と子供がパニックに陥るのを期待する。クククク。
- 会場につくと、取り敢えず開始だけはすることがアナウンスされた。そう来なくては。始まって宴もたけなわなところで、ゲリラ雷雨に襲われるのが望ましい。
- さてさてさて。わたしに割り当てられた係は、なんともはや「生ビール屋」であったwwww かくして、ヒゲのビヤ・マスターと化したわたしは、演技力全開で接客を始めた。のだった。
- 意外にも思われるかもしれないが、コミュ障であるにもかかわらず、bajaは接客業が長かった。約9年間の業務経験があるのだ。その気になれば(なかなかならないが)、いくらでも演技はできるのである。嫌なやつだな、ヲイ。
- でだ。このビール屋さん。テキトーなんだわ。まず、帳簿がない。売上のカウントはヒゲのビヤ・マスターbajaに一任されているのだ。ひっでーな。懐に入れ放題である。さらに、「XXX町自治会会長」などとバッチをつけた老人は、「おい、一杯くれ」と注文して、カネを払わない。油断していると、勝手にサーバから注ぐ。
- orz
- ばっかばかしい。なんだこの茶番は。聞けば、焼きそばもフランクも綿飴も全て巻き上げてきたブツらしい。何かがヲレの中で弾けたのは必然だ。さらに会長が「ちょっとやりながら、楽にやってよ」などとお墨を付けていったではないか。
- サーバからマイ・ジョッキに美しくビールを注いで、ぐーっと入れた。うめぇwwwww
- その後も、
がんがん少しだけ飲酒しながら接客した。
- ぽつりぽつりと降雨開始。きたぞぉwwwと喜んでいたが、本格的なダンスが開始されるとピタッと止んでしまった。