• 装備を整えて、いつもの灯火採集のメッカに移動開始。
  • 調理パン1つでは夜の山を駆けまわるのは辛かろう。ちうことで、松屋に緊急ピットインして豚キムチ定食+半熟卵を入れてから、京王線で現地入りした。のだった。
  • 2時間ほど時間が開いたので、稲荷山コースから山頂へ。途中でセンチコガネなどを摘みつつ。
  • 陽が高いのに、捕虫網を持った虫屋を2人ばかり見かける。今晩の混み具合が予想できる。梅雨明けと見間違うばかりの天候に月齢も中々だ。
  • 山頂経由で薬王院からいつものベンチに向かった。相変わらずバカ大学生セックスサークルの群れがそこかしこ。
  • 日没までベンチで座って過ごす・・・。


戦闘用糧食の喫食を開始。


いい年してこんな本ばっかり読んでいるからいつまでも同じメンタリティのまんまなのだ、馬鹿め。ともあれ、文庫の文字が読みづらくなってきたら夜戦開始の合図なのだった。

  • 装備をアクティブモードにして哨戒開始。予想通りに、人が多い。サークルが10人単位で現れるし、親子連れも多い。50人以上、いやもっとが1-2kmほどの山道を行ったり来たりしつつ、街灯の周りに飛んでくる虫を捕まえるわけだ。
  • 以前にも書いが、ここでの街灯採集の暗黙のルールが「虫は、見つけた者の早い者勝ち」で「1つの街灯に他人がいたら干渉せずにスルー」である。まぁ大抵の場合はそうですが。
  • ところが、今回は胸クソが悪くなるようなバカが現れた。年齢はわたしよりも若干上の世代。ぼっちで採集に来ていた。そいつがマトモなら情報収集を兼ねて挨拶ぐらいはするかも知れない。しかし、奴はイカれていた。


お解りだろうか? 街灯に捕虫網を被せている。これを3つの街灯に実施して、そこから動かずに飛んでくる全ての虫を根こそぎ独り占めしている。

  • 他の採集者は手出し出来ない。親子連れも黙ってスルーしている。奴は様子をネット中継しているらしく、ニヤニヤしながら複数のスマホをいじくっている。
  • 気分が悪くなってきた。そこまでしてムシを採りたいか?
    • そこまでして、即ち後先考えずに何が何でもという気持ちは、虫屋に限らず趣味の世界では大切な原動力のひとつだということは理解している。わたしだって、ここには書けないような「そこまでするか!」という方法でムシを採ることもある。しかし、それは人様に迷惑をかけない、かつ生息環境を破壊しないという大原則の上だ。この大原則が理解できなくなった状態を人は「廃人」と呼ぶのだろう。
  • 20年前なら即座にぶん殴っていただろう。比喩ではなく、物理的な行動に移すのでわたしはサークル内でも危険視されていた。
  • 今は初老になったので、他の採集者と同様にスルーしていた。いずれにせよ、ここで喧嘩するよりも他の街灯を見まわったほうが虫は採れる。
  • ニンゲンの数はその後も増え続けた。もはや異常事態だ。1つの街灯に必ずニンゲンが取り付いてる。とある街灯のグループが移動すると、後ろの「順番待ち」していたグループがそこの街灯に取り付く。ぼっちの者は、人がいない街灯までひたすら早足。そんな中で、街灯に捕虫網を被せて占領しているキチガイ。アホらしくなってきた。
  • 飛んでくる虫よりもニンゲンの数のほうが多い。殆ど拾えない。スジクワガタとエサキオサムシを辛うじて摘む。
  • 街灯の他には自動販売機の灯りも狙い目だ。何回か、大型のカミキリを拾っている自販機前をチェックしていると、ぱららららっと軽めだが大型甲虫の羽音が聞こえてきた。振り向きざまに網を振るってネットインに成功。完璧な空中戦をキメた!!


ミヤマクワガタげとぉー。よっし、今夜はもうこれで勝ちにしよう。とっととずらかるべ。

  • 撤退の前に、キチガイに喧嘩を吹っかけることにする。物理的になっても、ハゲデブの奴さんならどうとでもなるな、と観察してのことだ。手には2.5mの金属製の棒があるのよね、これがw
  • 以下、脚色無し。

baja「こーいうやり方もあるんですねぇ」
キチガイ「えっ、これだとアタマいいでしょ、効率的だよ」
baja「ここまでして、虫が採りたいか?」
キチガイ「採りたいっていうか、こうするとまとめて捕まえられるでしょ?」
baja「親子連れも多いのに、大人げないと思うけどねぇ」
キチガイ「いやでも、自由っしょ。ここ取るのに明るいうちからキープしてるわけだし」
baja「いや、恥ずかしくないのかってこと」
キチガイ「(ニヤニヤしつつ)、ミヤマいる? もう採り飽きてるからさ? 実は時期は早いけどヨコヤマヒゲナガ狙いでさ、(ry」

  • ダメだった、orz 喧嘩にならねぇ、orz
    • 少しでも恥じ入る気持ちがあれば、普通の人は顔を真赤にして反論するか物理的するか、の筈だ。こいつには何を言っても何を物理しても無駄だ、orz 自分の声が涸れて、自分の手が痛くなるだけだ、orz
  • ため息とともに離脱開始。