• んで。めがね。主役のタエコを演じる小林聡美さん。いつもは「元気娘」の役が印象深いため、今回のような、最初は煮え切らない役柄に苛々する(つまり、完璧に演じている)。
  • 旅がメインテーマ。若い頃も今も独り旅が基本のわたしに、何を感じさせてくれるでしょうか。
  • 宿の主人や常連は、新入りのタエコをメルシー体操に誘うが、断ると追わない。何も聞かない。これだけで旅は成立したも同然かと。
  • ライダーハウス、ゲストハウス、ユースホステルといった類いが、手前の顔に糞を塗られるぐらい大嫌いっなわたしは*1、「断ると追わない。何も聞かない。」だけで、もう満足でした(笑。実際は、こんな宿はない。ともかく、独り旅なのに集団行動を強いる、「語り合う」と称してプライバシーの詮索、酷いと集団で歌って躍らされるなんて事がフツーにあります(劇中のマリン・パレスの描写は大げさではない)。
  • なんで独りで、寂しくなるために(わたしは、寂しいのは負の感情ではないと思うのですよ)、バイクで走って旅しているのに「宿で出会い」を求めるのか、未だに理解できません。さらに暴論を吐きますが、「自分探し」と称して1人(独りにあらず)で旅に出る人間は、高い確率で「旅先で彼女・彼氏を見つけに」きているのです。
  • ですから、めがね劇中でもタエコを追ってきたヨモギ青年が現れてげっそりしましたよ。まーた男女の物語かと。
  • もちろん、違ったのですけどね。
  • ただ、宿の主人ユージのセリフは、ちと鼻についた。才能? なんだそれわ? コミュニティに溶け込むのに能力が必要なのだと言う無言のプレッシャじゃないかね?
  • 今回は、かもめ食堂に続いて「絶対神」役のサクラさんこと、もたいまさこさんが最初からフルアクセルで飛ばします。ストーリは彼女の手のひらで転がります。サクラさんの挙動の全てが笑いと何かの意味に繋がります。自転車で颯爽と(?)現れたシーンは吹き出しました。
  • 今回も、美味しい食事シーンがこれでもかこれでもかと。この島で風に吹かれてビール飲んで本読んで、素朴で美味しいご飯を食べていると、都会ではもう使い物にならなくなりそうですよ(笑。
  • 前作が好きな方、やっぱり猫が好きな方、旅に出たいけど時間がない方、ほっこりと癒されたい方、ARIAのファンな方、以上は拒否権なしです(笑。
  • 大満足でした。ところで、タイトルの「めがね」は意味がわかりません。
  • 地元駅に撤退。帰りしなに、高野秀行氏と喜多嶋隆せんせの新刊を捕獲。
  • たまった日記の補完。ageるのは明日以降にして、だだだっと書いてみる。

*1:だからいつも野宿。最悪でキャンプ場。