地元の中高生とお年寄りでそれなりに混雑している。

  • 2駅移動して小出駅に降り立ったのだった。乗り継ぎのバス停を探しているうちにバスに逃げられてしまう。えー、次は2時間後ですか。やらかしたなw
  • まあ、よかよか。それこそ時間は有り余っているのだから。あくせくするのは失敗何もしないのは大失敗。
  • 駅周辺を徘徊するも歩ける範囲には何もないようだ。エアコンの効いた待合室で読書するのだった。
  • 南越後観光バスに乗務したのは1315。地元の中高生とお年寄りに専有されていて、他所者はわたし独り。ハッキリとした視線を感じる。まあ、怪しいのは否定しないが。
  • いよいよ山に向かって進撃なのだが、程よく寂れた田舎町がずっと続いていて、山にちっとも入らない。間違えたんじゃなかろうかと不安を抱き始めるころ、宿の指定停留所に到着。人の気配は完全にない・・・。いいぞいいぞ。
  • にこにこと優しく笑う宿のご主人とご対面。そりゃすぐに分かりますよ。今度こそ山に向かって進撃開始。履行が厳しい区間が出始めるも、最後までオンロードでした。確かに山奥ですが、ファミリーカーで普通に行けますな。
  • 山奥の湧き出る温泉、かつ客室にテレビがない(地デジ電波が届かない)、電気がない(ごく小規模の自家発電はある)のでランプでの生活、水道もない(そんなものなくても大量に湧き出る温泉がある)、もちろん携帯電話は通じない(宿の電話は衛星携帯電話)、当たり前だがインターネットとは切り離されている。素晴らしい。実に実に素晴らしい。
  • 当然、ここに来る客は脛に傷持つ者ばかり、温泉が目的なので宴会は行われません。馬鹿騒ぎもカラオケ(電気ねえっての)も一切ありません。素晴らしい。実に実に素晴らしい。
  • ここで2泊、じっとりと潜伏するのですよ、ぼっちで。ククク。



「山荘」という表現が実にしっくりくる雰囲気。

  • 割り当てられている部屋へ。情報通りにシンプル極まる。ミニマリズム


ぽつんと布団がひかれているのみ。お茶と胡桃のお菓子が装備されている。タオルや浴衣もあります。


山荘ならでは。盛夏だとアブもやってくるそうだw


早速、ランプに灯を。灯っているのは電気ランプ。自家発電で駆動している。奥の灯っていないランプが「ホンモノ」の石油ランプ。点火は宿のスタッフが行う(ボヤになりかけた事があったため)。

  • 冷涼な空気とランプの灯。そして、豪雨。薄いが清潔な布団に寝っ転がるとそりゃ寝ます罠・・・。
  • 1時間ほど気絶してから温泉攻略へ。河原の露天、貸切露天が2つおよび内風呂は混浴。これに女性専用風呂が加わる。24時間、入り放題。
  • もちろん、メインの河原の露天へ。気をつけないと谷底に落ちそうな急峻な坂道をえっちらおっちらと下っていく。ようやくたどり着いた露天からはキャッキャウフフと男女がネットリと絡んでいる声が盛大に聞こえてきたのだった・・・。そりゃそうだ、こんな山奥の河原の露天。開放的にならないわけがない。つがいどもがまぐあうのは必然だろう・・・。氏ねよ。
  • こっそりとえっちらおっちら撤退。早く彼奴らが氏にますように。そして、負けるな、ぼっち温泉のヲレ!←敗走してますやん。
  • 貸切露天の1つが空いていたので飛び込んだ。「入浴中」の札をかけておけば他人は来ない! ヲレ独りのモノなのだ! 鍵も内側からかかるのだ!
  • あ、カメラ忘れた。写真は明日だな。
  • 情報通り、極端なぬる湯だ(33度)。これに長時間浸かる。体力が奪われることも、のぼせることも無いため数時間に渡って入浴が可能。もちろん体温より低いので、じわじわと身体は冷えていく。そこで、すかさず隣の加温した40度前後の湯船に入る。あ゛ー。熱くなったら、再びぬる湯へ。これを永遠に繰り返すのが駒の湯スタイル。
  • 部屋に戻る。あ、ビールも申告制で24時間飲めるのか! 素晴らしい。
  • むぅ、スーパドライしかないのか。仕方ない。ともあれ、ぐっと温泉後の身体に350ml缶を投入する午後3時。薄いが清潔な布団に寝っ転がるとそりゃ寝ます罠・・・。
  • 夢うつつ。凄い豪雨だ。ウルサイぐらいだ。林道が崩れて閉じ込められるなんてことはないでしょうな・・・。
  • 1700再起動。夕食は1800から。明かりがランプのみなので、早いワケ。宴会が行われることはないので、90分でオシマイ。素晴らしいぞ。
  • ぼっち温泉最大のバトルフィールド。他の客と混じっての食堂での食事である。この日、ぼっちはわたしだけであった。他のテーブルには御膳が複数用意されているが、ヲレの席だけは、ぽつねんと1つの御膳。他の客はつがいが3組、家族が2組だったように思う。スルドク激しい好奇の視線がヲレを居抜き、やがて哀れみの視線に変化してヲレを打ち抜き、最後は汚物を見る視線になってヲレを蹂躙するのだった。フヒヒヒヒヒヒヒ。ざーんねんでした、慣れているのだよ、その攻撃は。
  • ともあれ、全ての視線を弾き返す事に成功したわたくしは、悠々と晩酌を開始したのだった。
  • ここ駒の湯山荘では食事も全て手作り。ほぼ全ての温泉旅館の食事は仕出し屋から仕入れている事はよく知られている。貴重ですぞ。
  • 写真を取ろうとするも、さすがに石油ランプの光量ではキツイなぁ。


山菜中心の手作り料理が並ぶ。全て美味。


焼き物と揚げ物は焼きたて揚げたてがサーブされる。本日の焼き物は岩魚。


迫り来る岩魚の炭火焼を迎え撃つは、新潟の地酒5点セット。これはたまりませんよね。ムフフフフフ。

  • 程なく宿のご主人の挨拶。食事に使われている漆器は古く貴重なもの、100歳のばーちゃんも料理を手伝っているなどなど。
  • さらに、河原の露天風呂の解説。「本日は河原に鉄砲水が久しぶりに来ました。危ないと思ったら、まだ大丈夫とは思わずに速やかに逃げて下さい・・・」
  • どうやらわたしが夢うつつでウルサイとまで感じていた豪雨は鉄砲水だったらしい(汗。
  • 部屋に戻ったのは1900。総量2合ほどの地酒がガツンと効いて、あっけなく気絶。