• 新宿宙域を大原さやか様のアナウンスで出立。車内では、上ロースカツを消化するべく、うたた寝
  • 現着。週末の梅雨の晴れ間。現地は紅葉シーズンほどではないが、かなりの賑わい。
  • 本日は稲荷山コースを選択。つらつら登りながら、ちょこちょことセンチコガネやハナカミキリを摘んでいく。


実に快適な気温と湿度。ニンゲンにとって不快なぐらいがムシは採れるのですがねw

  • 山頂着。リア充バカ大学セックスサークルで溢れんばかりの人混み。まぁそうなるな。こいつらはケーブルカーの終電で、その殆どは姿を消す。それまでの辛抱。
  • リア充バカ大学セックスサークルの嬌声をBGMに東屋でうたた寝したり、4号路を周回したりで時間を潰す。途中で、エサキオサムシX1とスジクワガタ♀を追加。クワガタも活動しているのがちゃんと確認できてなにより。
  • 1800、ポイントへ移動開始。愚かなことに、上ロースカツを消化完了してしまったので、またもやカロリー入れる。


戦闘用の糧食を喫食開始!!

  • 先月と同様に、現地に多数存在する街灯に飛んでくるムシを狙う格闘スタイルで勝負します。わたしは、クワガタやカミキリなどの甲虫を中心に狙うが、蛾を専門に狙うスタイルのハンターも現れたりして中々に楽しい。
  • この、広義では灯火採集と呼ぶ街灯狙い採集。好成績のためには条件が色々とあります。まずは、(1) 月齢。お月様が暗いほどよろしい。本日は新月とはいかないまでも、かなり月は細い。(2) 気温と湿度。蒸し暑いのがベスト。(3) 風。もちろん無風がベスト。
  • 上記に加えて本日は週末という条件も重なっていた。そして、現地は新宿宙域から約1時間で到着できる場所。あとはどうなるか分かりますね? そう「ライバル」の出現だ。ここは、関東の街灯狙い採集のメッカと呼んでもいいほどの人気スポットだ。この日も、開戦時に確認できた他の採集者(ライバル)は2人。これ以上、増えないで欲しいが・・・。


文庫本の文字が少し見づらくなったら、夜戦開始の合図。

  • 蛾と羽虫が飛び始めた。電探の感度を最大にして、哨戒していく。そうこうしているうちに、親子連れが2組現れた。奴らの様子を伺うと、ライバルにはならないことがすぐに分かった。街灯狙い採集では、ぶ〜んと飛んでくる虫を探すのではなく「落ちている」か「街灯の周辺物に留まっている」虫を探すのが基本的なムーヴとなる。親子連れは、必死に上ばかり見ている。よしよし、ずーっとそうやってなさいね。
  • さらに、ライバルは次から次へと湧いて出てきた。いずれも本格的に採集を行う虫屋ばかりで、8組約20名まではカウントしていた。数える気もなくなるぐらいに採集者が現れる。トドメだ!とばかりに某大学の自然科学系サークルが数十名でやって来た。これは、アカンな。
  • 戦闘開始から10分も経たないうちに、まずはコクワガタを確認。6頭まではキープしよう。
  • さらに、オオゾウムシやらキノコムシといった脇役、キマダラミヤマカミキリといったいつもの奴などなど。やはり好条件だったのだなぁ。感覚的にはぽつりぽつりだが、ムシが採れていく。
  • コクワガタ♀が留まっている街灯のポールから再飛翔に移った瞬間にネットインをキメた。おおぅ、気持ちいい。しかも、入ったクワガタはコクワではなくアカアシクワガタだった。


翌日に撮影(フラッシュ強制発光)。左のコクワと違って鮮やかな赤色の背面なので、アカアシ。地元では絶対に見られない山地性のクワガタだ。

  • 3組めの親子連れが現れた。そろそろ街灯の下で他の採集者とバッティングするだろう。数分後、やはりというか大学生2人組が張り付いている街灯へ歩いて行く親子連れ。虫屋の間では、先に採集者がついている街灯はスルーするのが暗黙の了解だ。しかし、相手は虫屋ではなく親子連れ。やがて「コドモに譲りなさいよ!」「いい年して、勉強もせずにムシ採りして恥ずかしくないの?」「こちらは、コドモなんですよ? あなたたちはもう採ったでしょ!!」などという威勢のいい母親の声が響いてきた。大学生2人組は、言い返しもせずにコソコソとその場を離れる・・・。
  • さらに数分後。明らかに大型甲虫の羽音が聴こえてきた。かつん!という音とともに落下。周囲を必死にスキャンする。


ミヤマクワガタ♂がキタ━(゚∀゚)━!(翌日、室内で撮影) かなり小さいけどねw それでもミヤマはミヤマだ!

  • 終電リミットいっぱいまで哨戒。若い頃は徹夜採集したんだけどね。大型の正体不明カミキリやスジクワガタ♂などを多数追加。ミヤマの追加はなかったけど、満足満足。
  • 帰りしな。先ほどとは別の親子連れが今度は親子喧嘩。5-6歳の息子さんがお父さんに食って掛かっている。全く採れないじゃないかお父さんの嘘つき!!と。
  • コクワガタは既に20頭ほどキープしている。どうしようかと迷ったが、男の子にあげるか。そう決意して近づいて、父親に「採れましたか?」と声をかける。すると。
  • 「お前が先に採るから、いなくなったじゃないか!!」と男の子に威勢よく喧嘩を売られてしまったw 将来見どころのあるガキだな。
    • ムシはちゃんと公平に(?)飛んできているのだ。前述した通り、飛ぶ姿のみを探さそうとするから見つからないだけ。
  • 矮小なニンゲン性で有名なbajaは「こちらもダメだったよ〜」とへこへこしてその場をcoolに去るぜ。十分に距離を置いたところで、そっとコクワガタたちをリリースして下山した。のだった。