• 北野武監督の映画をフルで見るのは初めてだったりします。
    • 劇場はかなり混んでました。平日1600でほぼ満席。
    • トレイラーで、さんざん見ていた「ぶち殺すぞ、馬鹿野郎!!」が聞きたくてねぇ(ぇ。
    • 歯をやるなら工事用のドリルだろw ガスバーナーでじりじり焼く&眼球系の拷問が無いなど、ちょいヌルめかな*1
    • なぜか、この世界でも「やくざ(暴力団員)は、カタギ(一般人)には手を出さない」という黄金ルールが確立されていて、がっかり。
    • 意外にも、笑える場面が多い。さすがコメディアン監督。黒人大使には大笑いした。
    • タイトルのアウトレイジは「極悪非道」でコピーが「全員悪人」ですが、どうも違う気がします。
    • 悪人なら、武装しているやくざに暴力を行使するよりは。
    • 例えば、劇中に出てきたクスリにハマった金持ち婦人(一般人)から徹底的に搾取して、ソープランドに沈めて、もちろん家の資産は丸ごと頂いて、もし子供がいるならキッズポルノに沈めて・・・などなどをネチネチしつこく描いた方がしっくり感があります。
    • でもそれをやっちゃうと、退屈でエンターテイメントとして成り立たなくなる気がしますねぇ。
    • 劇中のやくざ達は気に入らない事があると、一瞬でキレて暴力に移行します。普通の大人だったら、我慢するし、キレても抗議するのがせいぜいでしょう。ところが、思った事をそのまま口に出しちゃう。「ぶち殺すぞ、馬鹿野郎!!」 そしてすぐに、殴っちゃう、暴れちゃう。手足バタバタしちゃう。こんな人達、見たことがありますね。そう、幼児です。悪人というよりも幼児ですわ。
    • 「全員幼児」。これじゃないでしょうか。その目で見ると、歪に成長した巨大な幼児が暴れまくるように見えてきます。
    • 最後まで退屈しませんでした。一瞬の火力はかなり爽快です。普通の大人だって、暴れたいのを我慢しているのです。代わりに、スクリーンの中の幼児が暴れてくれるワケです。
  • 終劇後、新宿の雑踏を歩きますな。すると、どうしてもチョイと肩がぶつかったりする。するとココロの中で「ぶち殺すぞ、馬鹿野郎!!」と叫んでる自分がいて苦笑い。そう、普通の大人は我慢しているのですよw

*1:注意! bajaの感覚は普通ではありません!