- 実験作業は後回しにして、虫採りに行ってきますwwww トラップが気になって落ち着かないってwwwww
- ちうわけで、オフロードバイクにヒラリとハイヨー、シルバーして雑木林に向かった。のだった。
- まずは林の縁のトラップ。む。
手塚治虫氏のペンネームの由来にもなっているオサムシが、こいつら(やはり書いておく定番の文章)。一箇所のポイント内でも、これだけ体色が違う個体が存在する(個体変異)。地域によって、レアな色が出たり、大きさが違ったり、あるいは新亜種となっていたり。コレクターのコ・コ・ロをくすぐる。
- 残りのトラップを回収していく。6頭まとめて入っていたのは最初だけで、残りはチラホラとオサムシが入っていた。シデムシは多数(こいちらはリリース。いらん!)。大きめの謎の糞虫も入っていたり。
- 最後の1つにメスのカブトムシが入っていたw 餌がカルピス原液だから、まぁ入るか。
こんな感じでムシが入ります。カブトムシさんこんにちわ(確認後、リリース)。
- 最終的に8頭のオサムシを確保。個体変異のパターンはまだあるだろうから、もう少し採る予定。
- クワガタの御神木をチェックすると、ギョッとする光景が。10頭以上のクワガタの屍体が転がっていた。中にはまだ息があって、足を震わせているのもいる。クワガタだけではない。ススメバチの屍体も転がっている。
- この死に方は普通ではない。明らかに神経毒。先日のシリアの化学兵器疑いの映像が、瞬時にして脳裏に浮かんだ。これは・・・、殺虫剤だろ、どう見ても!!
- 木のウロの奥にいる大物を採ろうとして殺虫剤をぶっかけたか、それとも殺したいだけだったか。いずれにせよ、異常な行為だ。
- 罠を仕掛けて、欲しいムシだけ殺して屍体をコレクションしているお前が言うな? まぁ、もっともだが、わたしは殺虫剤をかけたり環境を破壊するやり方はしないぞ。それに、前にも書いたが、基本的にはポイント辺り4匹でカンスト(個体変異や大物は除く)。残りはリリースしている。
- 何より気分が悪いのは、屍体を放置していることだ。標本にするでもなく、飼育するでもなく。ただ殺戮している。
- 屍体はまだ新しい。供養のためなんてことは言わない。このポイントのデータにするために、回収した。コクワ♂7頭、コクワ♀1頭、ノコ♂・♀1頭。
- ・・・。
- 採集してみるか。わたしは捕虫網は使わないので、武器はピンセットのみだ。ゼロ距離まで忍び寄って引っ掴んだ。いわゆる接近戦闘。すると呆気なく捕まえてしまった。トロい。トロすぎる。何なんだお前は。ぷーんと弱々しい羽音で抵抗している。すぐさま酢酸エチルのガス室にご案内。
これが謎のハチ。手ブレ乙写真ですが。改めて些細に見ると、やはり恐ろしい顔つきをしている。
- 小雨がぱらついてきた。会社に戻る。
- 下記のリンク先に詳しいが、なかなかに面白い生態のようだ>チャイロスズメバチ。
- 曰く、(1) チャイロスズメバチの女王が単身でスズメバチ類(モンスズメバチ、キイロスズメバチ等)の巣に入り込み、そこでその巣の女王を刺し殺す→(2) その後、自分の働き蜂が羽化するまで、乗っ取った巣の働き蜂に働いてもらう→(3) 最後にはチャイロスズメバチだけの巣になってしまう(社会寄生性スズメバチ)→(4) 発達したキチン質の外皮を持ち、キイロスズメバチは勿論、オオスズメバチの大顎や毒針でも容易には貫通できない防御力を有しており、これが乗っ取りの際に有利となる。
- こいつは(汗。しかもだ、リンク先を読んでいるとトンデモナイことが書かれているではないかかかかかっ。
- ((((;゜Д゜)))
- いやいやいや、そんな手練なお方に「こいつトレーじゃん、ぷげらぁ。ピンセットでひっつかみぃ!」と白兵戦を挑んでいたワケだ。無知とは恐ろしいものだ・・・。
黄色と黒の例の「スズメバチカラー(警戒色)」に比べると、怖くないんだよね。
- 作業終了。短く持ってコツコツ当てていこう。そして、必ず新作(論文)として発表すること。プロですからね。
- 1940、撤退。