• 予定時刻の15分ほど前に病院前に着いてしまった。まだ昼休みなのでスタッフは受付1名のみ。お待ち下さいと言われて、ソファーに座っていると看護師さんたちがキャッキャウフフとじゃれ合っている声が奥から聞こえてくる・・・。
  • 程なく看護師さん1が登場。いきなり術後の飲み薬の説明から。1. セフカペンピボキシル錠10mg(化膿止めの抗生物質) 2. 酸化マグネシウム錠330mg(便を柔らかくする。便秘気味の人のみ服用) 3. ロキソプロフェンNa錠60mg(メインウェポンの痛み止め。惜しまず痛くなる前に飲むこと) 4. レパミド錠100mg(胃薬。痛み止めと一緒に服用) 5. ジクロフェナクNa座薬50mg(フィニッシャー。強力な痛み止め。3発のみ支給)。
  • 診察室へ。執刀医(ずっとこの先生なんだけど)と術前の打ち合わせ(?)。術式確認、最後に「よろしくお願いします」とお互いに礼。
  • 回復室兼着替え室へ。ロッカーに荷物を入れて鍵をかける。着替えはTシャツ以外は全て脱いで、バスローブ風の手術着を着る。頭には申し訳程度の網状の帽子。足元は国際線の飛行機で配るヘニャヘニャスリッパに履き替える。履き替えた時に床を見たが、大変に汚く不衛生で思わず笑う。
  • ロッカーの鍵を持参して、手術室に移動。鍵を渡したら、看護師さんに笑われる。バスローブ風手術着のヒモの結び方がめちゃくちゃだったようだ。くすくす笑われながらその場で直してもらう。もちろんパンツは履いてないので、モロ見えだ。「デスヨネー」と赤面する中高年キモス。
  • 手術室内は、やはりというかBGMがかかっている。ヒーリング・ミュージックやクラシックではなく、ポップス系のインストゥルメンタル。「はい、でわ横たわって下さいねー」と看護師その2&3が現れて指示。手術室内をあれこれと観察する予定だったのだが、身体が動かなかった。言われるがままに横になる。左手に血圧計。右手人差し指に脈拍計。呼吸はモニタしないようだ。これは、呼吸が止まってしまう吸入式の全身麻酔ではないためだろう。
  • 次に右手点滴。いつもラボで見慣れている翼状針だったので少し笑う。チクッとしますよーですぐに挿入。この針刺しが手術中で最も痛かったw
  • まずは麻酔薬無しバッファ(生食??)が流される。程なく執刀医が現れて「はい、麻酔入れていきますよー」と声をかけてきた。「プロポフォールですよね?」と質問すると「ああ、そうですよ〜」と答えてくれる。
  • 5つ数える暇もなく、眠気が来る。「ああ、来た来た」「来ましたか」。これが麻酔前の最後の記憶だ。
  • 次に記憶が戻ったのは感覚的に2-3秒後(実際には45分が経過)。「もうすぐ終わりますねー」の声が聞こえた。切開を予定した部位を縫合しているのが分かる。わたし自身も縫合は業務でやっているので、どうなっているかは正確に分かる。速い。とんでもなく速い。さすが外科医。シュッシュッシュッと4針ほど縫われた。
  • 看護師は4人に増員されていた。はい、起きますよーと言われたのですぐに起きると「ゆっくり!!」と怒られる。
  • 手足、身体。痛みも痺れもまったくない。ごく軽くふわふわした感じはある。そのまま歩いて回復室兼着替え室へ戻る。
  • 看護師さん4が冷たいお茶とクッキーを持って現れる。「はい、飲んで食べて下さい」と言われるので、素直にそうすると書類にチェックを入れて戻っていった。意識は大変に明瞭。荷物からiPhoneを取り出して、撮影からのTweetまで行っていた(後ほど消去)。
  • 10分ほど座っていたが退屈してきたので、もう大丈夫と自己申告。着替えて待合室に戻る。繰り返すが意識は大変に明瞭、かつ「やり遂げた」という気分なのだろうか、やたらと高揚している。
  • 診察室へ。にっこにこで執刀医に「ありがとうございました!」とか「いゃぁー麻酔すごいですねー!」と話しかけた。明らかに「はしゃいでいた」と思う。先生もにこにこして対応してくれたが、呆れていたのではないだろうか。術後の痛みについて教わって終わり。次は1週間後。
  • お会計は薬代全てコミコミで43,500円。50,000円ほどと聞いていたので得した気分だ。
  • まだハイな状態が続く。街中をスタスタと早足で歩いてみる。全く問題ない。
  • すぐに何か食べて痛み止めを飲むように指示されていたので、カロリー入れる。とても空腹でもある。何でもお好きなものをお召し上がりくださいと「手術のしおり」には書かれているが、さすがに家系ラーメンはまずかろうw ドヤ街の入り口にあった炉端焼きがランチをやっていたので飛び込んだ。


五目納豆丼(810円)美味し!! 雲丹までのっている。これに小鉢x2と本格的な出汁の味噌汁がついていた。次の診察もここにしようか?? 夜に飲みにも来たい。

  • 食後に痛み止めと化膿止めをざらざら飲む。
  • 地元へ帰還する。駅の長い階段なども普通に登っていた。
  • 籠城戦に備えて飲み物と食べ物の追加。自宅までの徒歩20分はさすがにキャンセル。贅沢してタクシーに乗った。
  • さて、ここからが本格的な戦いなのである。局所麻酔の効果が切れるからね。はい、痛みますよ。「手術のしおり」にも術後3日は強い痛みが出る可能性ありと書かれているし、先生からも痛いのが前提の説明だった。
  • 帰還は1540。ここから痛みのメモをつけた。基本的に艦これをプレイしつつ、文庫本を消化して過ごす。
    • 1643、じんわりと患部の感覚が戻る。
    • 1837、身体を起こしたりひねったりすると軽い痛み。ロキソプロフェンを1錠追加。
    • 2007、身体を起こそうとすると覚悟がいるようになってきた。じっとしていれば問題ない。