• ざあッざあっという感じで雨が叩きつけられるようになった。本日はでっかいお風呂の日。
  • 変わり風呂は紅葉風呂。色は赤黒かった。ウレタン製のもみじの葉っぱが浮いていて物哀しいったらありゃしない。orz
  • 紅葉風呂に浸かりながら、サウナで〆ようと視線を動かした瞬間、ギョッとしてしまった。洗い場で身体を洗っていた男の全身に、びっしりと30-40mm程の肉芽が生えていた。
  • ここは公衆浴場だ。いろいろな人が訪れる。
  • わたしは日常的に炎症を見ているが、場所は管(くだ)だ。それでも時には合併症としてハダに出てくる例も見る。数少ない経験に照らし合わせると、男の肉芽は、感染性のacuteなモノではないことが解る。自己免疫性のchronicなモノだろう。つまり、感染ることはない。研究者としての目だ。
  • そして、研究者である前にわたしはニンゲンなのだった。ハッキリと顔をしかめていたと思う。本能的に異形な物を忌避するのは、悪ではない。
  • 週末の、この時間の健康ランドは空いている(だから行くのだ)。広い湯船が数箇所ある施設だが、客はわたしを含めて4名だった。肉芽の男も、この空いている時を狙ってきたのであろう。しばし観察していると、肉芽の男は、誰も入っていない湯船にしか入っていなかった。男がどんな人生を送ってきたのか、少し想像した。
  • 上がりビールをキメてから、帰還へ。