6月28日(夜戦4: チョビの森敗走--ヴァカハシンデモナオラナイ--)

scene at 2400-0700

  • 未明。今季初、暑くて目が覚める。じんわりと額は汗で濡れている。変温動物で冷たい血が流れている友永大尉はすーぴーすーぴーと鼻腔に鼻くそをひっかけたようなフザケタ寝息を立てて超安眠中。口をふさいでから鼻の穴に消しゴムでも突っ込んでやりたい。
  • その後の睡眠の質も悪く、途切れ途切れ。

scene at 0700-1200

  • 蒸し暑いのぅ、フヒヒ。今日は夜戦予定なので、蒸し暑い曇天は理想的なのだ。まぁ降雨してしまうとアウトなのですが。令和初の上陸台風は千葉県の鼻先をかすめるようにして通過中。夜戦装備、温泉装備を整えて出社。
  • 小規模お祭り開始。細胞や臓器を生かす必要がないので超絶に楽。当たり前だが麻酔もいらない。片端から固定液に突っ込む。
  • 午前中で無事に終了。解析作業は来週。

ひるめしのもんだい

scene at 1200-2200

  • 帰室し、某培養室に移動し、細胞のお世話。実際の作業よりも服を着替える時間のほうが長い。
  • 帰室すると、院生氏2が待ち構えていた。3ヶ月サボってからのリスタートとなる。知らんよ、わたしは。長い打ち合わせ。まーた喋りすぎで喉。
  • 1800、撤退。週末に凸である。
  • 数駅を移動してチョビの森へ向かう。日頃の行いのおかげで綺麗な夕焼け。降水確率40%はわたしの魔力で消し飛んだ。
  • 相も変わらず鬱蒼とした森の入り口だ。装備をアクティヴにして探索開始。
  • まずは森の最深部へ。未探索の枝道を2本ばかり探っていた辺りでぱらぱらと雨がちらついてきた。この時点で引き返しても、わたしの運命は変わらなかっただろう。
  • やがて雨足は強まる。当初は鬱蒼とした木々のおかげで凌げていたが、すぐに身体が雨を受け始める。強い稲光、びくっと身体が反応するほどの雷鳴。わたしは、日頃の行いのせいで雷雲に捕捉されたのだ。
  • 数分で全身ずぶ濡れ。アウトドア遊びは数十年のキャリアだが、未だに雨具を持ち歩くことはしていない。馬鹿は貧困と同じで、簡単に治癒する病ではない。
  • 遠くで救急車両のサイレンが多数聞こえてきた。雷雨と関係があるのだろうか。這々の体で、ボランティアが運営しているロッジまでたどり着いた。状況を確認すると、ぱんつまで完全浸水。プールに飛び込んだ状態だ。バックパックに装備していた下着はビニル袋に入れていたので無事。それ以外のタオルなんかは絞れば水が滴っている。
  • iPhoneが防水仕様となった恩恵は大きい。こんな状態でも刻々と電子戦が可能だ。雨雲レーダによるとあと30分で雷雲は途切れて、その後すぐに第二陣がやってくるようだ。
  • 隙をついて離脱開始。森の小径は川と化しており、くるぶしまで水に浸かっている。ばっしゃんばっしゃんと遁走。
  • 最寄り駅にたどり着く頃には雨は止んでいる様式美。ここで感情が負に向かわないのが、わたしの取り柄でありイカレぽんちたる所以だ。これから温泉に入って日高屋でビールを飲む予定だった。完全濡れ鼠から如何に復活するか。それもまた楽しく感じてしまう質だった。トラブルやアクシデントこそ人生の最大のネタなんやで。ピンチの時ほど、にやにやと不敵に笑え。シェーンコップやルパンのようにな。
  • とは言うものの、完全ずぶ濡れで電車に乗るのは恥ずかしいさねw 時折、他の乗客がわたしの姿に気がついて驚くのがじわりと来る。
  • さて。手元の乾いた下着だけでどうするか。わたしがとった行動は、駅ビルのGUに飛び込んで1500円の短パンを買うことだった。すかさずトイレにて下半身を短パンに。
  • チャリに乗り換えて向かった先は、コインランドリー。シャツ、ボトムス、靴下、タオルを乾燥機へ。下半身は先ほど買った短パンを履いているので、下着姿ではありませんよ? 人が途切れた隙にTシャツを脱いで乾いた手持ちに着替える。返す刀で、スニーカを靴洗浄機へ。裸足になったので、近くのベンチに腰掛けて靴が仕上がるのを待った。

scene at 2200-2400

  • 時刻は2200。週末のこの時間のコインランドリーにはいろんな人がやって来るねぇ。おおお、この状態はドキュメント72時間ではないか。短パンTシャツ裸足でベンチに座っているヒゲのちょんまげ頭中高年(わたしのことだ)には、間違いなくNHK取材班が声をかけてくるね。
  • さて、服が仕上がった。そそくさと装着。これで濡れているものはパンツだけとなった。そのまま温泉施設へ。
  • 温泉の熱湯が染みるぅ。やはり身体がかなり冷えていたようだ。次第に、にやにや笑いがこみ上げてくる。うははははは。
  • 乾いた服を全て装着、元の姿に戻った。のだった。

一隻眼

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友永大尉がお取り寄せしたサッポロの限定ビール。「フレーバー入り炭酸水のような」のコピーがそのままで、超絶にくっそ不味いとうか、ビールではなかった。

きっと何者にもなれないお前たちに告げる

  • 2点。馬鹿は死んでも治らない。