4月3日(月曜日)

scene at 2400-0700

  • ライオンのおやつ(小川糸)を読了。

本の雑誌目黒考二さんが「グルメ小説のタイトルを借りたトンデモなく重い物語」としていたが、実際にその通りだった。前知識はそれだけで、あらすじなどは全く知らずに読んだのだが、すぐに読まなければよかったと後悔した。しかし、読み進める事をやめられない(認めたくないが、面白い)。
舞台は、末期がん患者を専門に扱うホスピスである「ライオンの家」。ヒロインは、余命数ヶ月の33歳の女性だ。ライオンの家では、癌による苦痛を取り除き最後まで楽しく気持ちよく過ごせるコンテンツが満載だ。美味しい食事、瀬戸内海の海に囲まれた孤島ならではの豊かな自然、恐怖や不安を取り除く言葉巧みなセラピスト、音楽療法、可愛く懐いてくれるペット、葡萄の樹から作られているワイン(酒)、モルヒネ、イケメンで優しい彼氏も現れて、極めつけがタイトルに含まれる「最高のおやつ」。
ありとあらゆる快楽が与えられ、その挙げ句にはオーガズムと呼ばれる最高の死が待っている。さぁ、楽になれ、楽になれ。気持ちよくなれ、楽しく過ごして、心残りを無くして早くあちら側(死)へ旅立つのだ!!
しかし。普通の大人だったら、気がつくはずだ。これは、作られた物語であり、実際にこのようなホスピスは存在しない事を。仮に存在しても入居費は庶民が払える額ではないことを。現実に我々を待ち受けているのは、精神崩壊と逝かせてくれと懇願するほどの肉体的苦痛なのだということを。巷の声は「今を生きることが愛おしい感動の物語」とされているが、わたしには「死を賛美する邪悪なカルト宗教の経典のように感じた物語」だった。No Pain, No Lifeとはよく言っものだと思う。

scene at 0700-1200

  • 月曜日にして新年度のはじまりはじまり~。まぁ、あっしには関わりのねぇことです(今シーズン2回めの挨拶)。
  • 新入りさんたちが学内ツアーに参加しておるな。最初はやたらと広くて堅苦しい印象があるんだよな、うちのキャンパスは。立入禁止区域が多いことも特徴の一つで、警告看板を見るとビビるわけさ。
  • 端末関係の書類を作り始めた。ようやく地下鉄スタンプラリーが廃止されたバージョンがリリースされたのだ。

ひるめしのもんだい

  • 手作りサンドイッチ(スライスチーズ、ハムカツ)@備蓄より。
    • 今週は手作りサンドイッチのターン。追加はハムカツ(129円半額)で例によって2食分をまとめて整えた。

scene at 1200-2200

  • 昼休みは公園を徘徊。ソメイヨシノは葉桜化が目立ってきたが、樹によってはまだ満開を保っている。欅が新芽をもりもりとのばしており、ベンチに日陰を作り始めている。新緑の季節にはちょっと早い気もするがなぁ。
  • 1900、撤退。
  • 地元リターン。チャリに乗り換えていつものホームセンタ方面へ。併設の巨大スーパにて、日本酒(真野鶴・純米)、ほうじ茶、サントリーの新発売ビール「サントリー生ビール|サントリー」を購める。500円相当のお買い物券を行使したので、お得感が強い。

scene at 2200-2400

  • 吸入薬治療を開始して10日目だ。重く咳き込む発作は無くなり、たまに思い出したようにコホコホと軽い咳が出る程度になった。ここで、吸入量を半減してさらに10日ほどスーハースーハーすることで、炎症細胞を完全に追い出す。

一隻眼


あなたも生がお好きよねぇ?
     

きっと何者にもなれないお前たちに告げる

  • 2点。