scene at 2400-0700
- 0500覚醒。約1年ぶりにフルマラソンに挑戦する日だ。少ない酒量で7時間の睡眠、体調は極めて良好だ。整ったよ。
戦闘糧食の喫食を開始。目玉は生きんつばです。それと、前回のレースからの戦訓でオニギリと味噌汁を導入した。やはり米は腹持ちがいいのだ。
- 今回の装備は以下。
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- 上 長Tシャツ、Tシャツ(ゼッケン)
- 下 トランクス、ランニングタイツ(アシックス青)、ランニングパンツ(Mizunoマルチポケット)、タビオレーシング、マジックスピード3
- 上に長Tシャツを着るか最後まで迷った。またグローブは、携帯食のジェルが扱いにくくなるだろうからと外した。結果的に、これで大丈夫だった。
- 地元から大宮宙域まで一直線だ。車内ではLOVEBITESで士気を高めていくのはいつもの事。すでにランナーらしき服装をした人がいる気がする。
さいたま新都心駅のトイレでこの待機列である。
scene at 0700-1200
- 会場のさいたまスーパーアリーナまでは、ご存知の通りに、ほぼ駅直結である。
見えてきました、さいたまスーパーアリーナ。今回が初めてだ。コンサートなんかで経験せずにマラソンで初体験。
手荷物チェックがあった。写真では人が詰まっていないけど、この後はちょっとしたコミケのように待機列が伸びていった。
- 男子更衣室というか更衣エリアは5F。想像もしなかったが、この5階がレース後の障壁となっていく。5階では部屋が用意されているのではなく、廊下にへたり込んで着替えるスタイルだった。あまりの人の多さにスペースがなく、うろうろと彷徨った。最後は、アリーナ内部の観客席に何とかスペースを確保して、レース装備に換装した。
5階から見る景色はこんな感じ。
- お着替えを済ませると、アリーナの床へ移動する。
控えめに言ってカオスだった。ここで手荷物を預ける。トイレはどこも長蛇の列で、とても数は足りていない。アリーナ外部の仮設トイレで小を1回、内部で大を1回済ませた。
フィニッシュゲートが見えた。ちゃんと帰ってこられるだろうか。
- スタートの集合は0820で、スタートは0900に号砲だ。参加人数の関係(フルだけで15,000人)から仕方ないのだろうけど、40分も寒い吹きさらしで待機することになった。
スターティンググリッドについたところ。寒くて寒くて仕方がない。ゲストの野口みずきさんが挨拶していたけど、聞く気になれないほど寒い。その後のお笑い芸人(?)のようなゲストの挨拶には、寒さで殺意が湧いた。
- 定刻どおりに号砲。殆どのレースでは、人が詰まってしまうので、しばらくは走りではなく歩きになる。これが今回のさいたまマラソンでは酷すぎた。きっかり600mを通勤ラッシュ時間帯の駅構内の速度で歩くことになった。
- 3km地点。ようやく「ランニング」になってきた。それでもランナーどうしが近接しすぎている。5'11''/kmまでしか回せない。
- 7km地点。4'50''/kmでペースを作れるようになった。入ったことのある道沿いのラーメン屋なんかが見える。大宮市街地を走行しているのだ。
- 12km地点。タイムにこだわりはないファンランナーといっても、やはり自己ベスト更新は狙いたい。スタートの渋滞でかなりのロスをした筈だ。焦りがあった。4'51''/kmで走行中。
- 14km地点。サブ4のペースランナーの姿を捉えた!! 前回は3時間57分のぎりぎりサブ4だった。すなわち、このペースランナーよりも前に出れば自己ベスト更新となる。ここにきて、またも渋滞気味となった。5'13''/kmで走行中。
- 15km地点。このレースでの最速ラップである4'40''/kmを記録したのはここ。ハーフの最速ラップが4'38''/kmなのだから、明らかに飛ばしすぎであった。
- 18km地点。埼玉スタジアム2002に到達。浦和レッズの本拠地だ。埼玉の名所を観光できるようになっている。そして、やはり飛ばしすぎ。ペースは5'00''/kmに失速。以後は、これをキープするレース展開になっていった。
- 25km地点。第二折返しで、ここからは復路となる。5'03''/kmで走行中。
- 30km地点。新見沼大橋有料道路を再び渡る。視界が広がって田畑の風景になっていく。5'13''/kmに失速。セオリー通りの「30kmの壁」にやられた。
ひるめしのもんだい
- 一番ラーメン、餃子、揚げワンタン@中華一番(大宮東口店)。
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- 食べたのはレース後の1450ごろ。
この一杯のためにフルマラソンを走ったんだよ?
日高屋にはないメニューの揚げワンタン。これは酒のアテに最適解だぞ。ただし、ごまドレッシングがかかっているので好き嫌いは別れるな。わたしは好き。
scene at 1200-2200
- 35km地点。よく言われる「マラソンは35kmから」の地点。ここでもセオリー通りに5'19''kmに失速。この辺りから頻繁にアップルウオッチを確認するようになる。距離と時間の進みが遅く感じられるようになったのだ。
- 38km地点。足が重くなってきた。心肺とスタミナは大丈夫だが、足がガキッとなってしまえばエンジンブローでリタイアである。もう祈るしかない。ブローしないための練習は、とっくの昔に終わっている。5'32'/kmに大失速し、苦しくなってきた。ここからは精神力を使わなくてはならない。
- 40km地点。苦しい。吐き気がしている。よく沿道で嘔吐しているランナーがいるが、ようやく気持ちが解った。恥は晒したくない。ちっぽけなプライドが身体を叩いたのだろうか。ペースは5'23'/kmまで回復していた。
- 41km地点。とても苦しい。これは拙い。もうここまで来たら歩いても自己ベスト更新ができるぞという悪魔の声が、はっきりと頭の中から聞こえた。その手には乗るかよ!! 脳内でLOVEBITESの"DANCING WITH THE DEVIL"を再生すると、悪魔の声はすーっと消えていった。5'41'/kmに失速し、ジョギングペースになっている。
- フィニッシュライン通過は1248だった。グロスタイム: 3時間48分41秒で、約9分の自己ベスト更新だ。
栄光のフィニッシュメダルげとー。今回は、前回よりも余裕がなかった。薄氷を踏む思いだった。だからこそ、自己ベストを更新できたのであろう。
立てない。立とうとすると、ふくらはぎと太ももが激しい痙攣を起こして足がつる。30分ほども、へたり込んでいたようだ。
ぞくぞくと還ってくるランナーたち。制限時間は6時間だ。アリーナの観客席に見えるゴミ袋は、ランナーが預けた手荷物。
- 他のランナーたちに写真を撮ってくれないかと依頼されたので、快く引き受けたら、撮影大会に発展してしまったw 全員がやり切った表情でニッコニコだ。
- でだ。ようやく立ち上がったのに、アリーナの5階まで階段で登って着替えに行くのである。何の罰ゲームだ。
- 大宮宙域まで撤退して、日高屋系列店でぼっち打ち上げ。ここにきても、他のランナーがグループで打ち上げをやっていた。
- 帰還して、ぶっ倒れ。左右の膝が痛くて、階段の下りがつらい。もちろん、明日は抜かりなくYou Qを取得している。
ちょいweb
- 三大復活して欲しいTV番組 「伊藤家の食卓」「トリビアの泉」 あと一つは何?:哲学ニュースnwk・・・「ザ・ガマン」に決まってるだろ(年齢チェック)。
善因善果 悪因悪果
- 大会名: 2024 さいたまマラソン@埼玉県・さいたま市
- 開催日: 2024年2月12日 月曜日
- レース形式: フルマラソン 42.195km
- 天候条件: 晴れ、気温4℃、湿度72%
- グロスタイム: 3時間48分41秒 (自己ベスト更新)
- ネットタイム: 3時間37分43秒 (自己ベスト更新)
- 平均ペース: 5'20''/km (自己ベスト更新)
- 最速ラップ: 4'40''/km@15km地点 (自己ベスト更新)
- 平均心拍数: 174 beat/min
- 平均ケイデンス: 178 spm
- 平均仕事率 156w
- 上昇した高度: 103m
- シューズ: マジックスピード3
一隻眼
もうすぐ、さいたまマラソンが始まる。 42.195kmを走るろくでもないレースだが、それだけに楽しく完走しなくては意味がない。
楽しく完走できるための練習はしてあるから、無理をせず、気軽に走るさ。
かかっているのは、たかだが完走メダルだ。
完走後のビールとメシに比べれば、たいした価値のあるものじゃない。
それでは、みんな、そろそろ始めるとしようか。
(長距離走は恐らく大嫌いなヤン・ウェンリー提督に限りない敬愛の念をこめて)
きっと何者にもなれないお前たちに告げる
- 102点。2度めのフルマラソン完走、2回連続でサブ4、自己ベスト更新。文句なし。